【タートルズ新生!】IDW版タートルズとは?
新シリーズ「アンリミテッド」始動! IDW版「ミュータントタートルズ」を詳しく解説! ついに発売、新作「ミュータントタートルズ:アンリミテッド シティ・フォール(上)」。 これまで初代タートルズ「クラシックコレクション」、最後のタートルズ「ラスト・ローニン」、懐かしのアニメ版タートルズ「TVアドベンチャー」等、複数のシリーズを展開してきたフェーズシックスが新たに開始する新シリーズ、その内容はなんと…ShoPro Booksよりかつて邦訳された、IDW版「タートルズ」の続き!? 続きなのにここから読んでも大丈夫!? 今回はこの「シティ・フォール(上)」以前に邦訳された、IDW版タートルズに関して解説します! IDW版タートルズとは? IDW版「ミュータントタートルズ」コミックシリーズは、2011年からIDW社にて出版が開始されたシリーズ。2024年現在まで継続しており、早いものでもうその話数は150話近く! このシリーズは「ラスト・ローニン」シリーズ等で脚本を務めるトム・ワルツが同様に脚本担当しており(本来の時系列としては、本シリーズからラスト・ローニンでも引き続き担当、というところですが)、従来のシリーズにない様々な革新的な内容で「ミュータントタートルズ」というコンテンツのリブートを図った作品となります。 特徴的な点として、タートルズの因縁に関わる新たな敵ミュータント「オールド・ホブ」の存在や、女性タートルズ「ジェニカ」の存在など、特筆すべきことが多数あります。 しかし中でも一番衝撃的な変更は…タートルズ全員が「ニンジャの生まれ変わり」であること!そして、宿敵シュレッダーも現代に復活した過去のニンジャであることです! ↑数百年前、ニンジャの師範代ハマト・ヨシと4人の息子たち。この後彼らを悲劇が襲う… IDWタートルズの過去。それは、数百年前に遡ります。日本に住んでいたニンジャ、ハマト・ヨシ。彼は4人の息子たちに忍術を教えながら暮らしていました。……しかし、彼らの暮らしを乱したのは彼の宿敵、オロク・サキ!彼に捕えられた4人の息子とヨシは斬首され、無念の死を遂げます。 ↑斬首されるハマトと息子たち。4人の着物の色に注目。そしてこの敵ニンジャの正体は!? しかし現代、とあるラボにおいて一匹のネズミがその前世を思い出します。インターンの大学生、エイプリルによって名付けられた彼の名はスプリンター。そう、彼は生まれ変わっていたのです! そして同時に、同じラボで実験動物として扱われていた4匹の亀。彼らこそが自身の息子の生まれ変わりだと確信していました。 ラボが謎のニンジャ集団に襲撃され、偶然にも漏れ出した謎の物質ミュータジェンに触れたことでスプリンターは少しずつ、我々のよく知るミュータントの姿に変異を初めていました……が、その時に現れたのが野良猫、オールド・ホブ。ホブは4匹の亀の一匹……ラファエロを連れ去ろうとしますが、息子を連れ去られるまいと奮闘した小さなネズミに右目を傷つけられ、立ち去ります。しかしそのときラファエロも行方不明になってしまい……また、ホブもミュータントへと変異を初めていったのでした。 ↑子亀のラファエロを連れ去ろうとする野良猫ホブ。果敢に立ち向かうスプリンターによって目に傷を負い、ミュータント化後も恨みを抱き続ける… 一方そのころ。彼らがまだ知らないところで、現代に復活した因縁の敵、オロク・サキことシュレッダーと、異次元からの侵略者クランゲが骨肉の争いを繰り広げていた!というのが、大まかなIDW版タートルズの導入となります。これだけでも、従来のタートルズを知る人には結構衝撃的なのではないでしょうか? ↑最初のタートルズ、「クラシックコレクション」シリーズと同様、最初は全員赤ハチマキ。その理由は、記憶喪失のラファエロの好きな色に染めて、思い出させようとしたことにあります。 ケイシーとラファエロの友人関係や、赤いハチマキの由来。クランゲやシュレッダーとの因縁のはじまりや、バクスターとホブなどミュータジェンにまつわる関係…といった、初代コミックからアニメ版、その後のシリーズなど様々なメディア展開の良いところをまとめて、新たに再構築したもの。それがIDW版タートルズといえるでしょう。 ...